『夢』

日本デンマークに
もうひとつ花


 安城・碧海が20世紀の前半、日本デンマークと呼ばれていた頃目指したことの一つに「この土地にも文化を」ということがあった。この考えと活動が元になって、敗戦直後には県下で最初に文化協会を発足させた。この文化を育てる風土の地に、2003年1月17日、わが「桜井凧保存会」がスタートした。この会はこの風土に育てられて成長するに違いない。

伝統的技能を

 見て楽しく揚げて楽しい桜井凧だが、職人さんがいよいよ皆無となりそう。この伝統の灯火を消してはならない、そんな思いで、この会を組織しはじめた。みなが賛成してくれて、ことが進んだ。

凧には人間性復興の力が

 ところが、みなさんの声に耳を傾けると、凧への期待は、俺も作りたい、家の子も凧揚げのできる子に、凧を作れる子に、という思いがいっぱい語られる。これは外で遊べる子、竹ヒゴの削れる子ということ…。技術者が育てばいいということではないらしい。
 アフリカの村を歩いたときに、集まって来た子どもがスルスルと木に登って、珍しい東洋人を見下ろした。何とたくましい。日本の子どもは負けると思った。日本人が勝ち続けなければ、などとは考えない。だが、人間としての技能を忘れた動物が増えると、彼等は地球の仲間の重荷になる…。
 凧つくりを通して、人間性の回復が図れるとしたら、この会は思いのほか尊い文化活動の会になれるのでは。それでこそ日本デンマークを支えた人々の仲間入りができるのでは。


桜井凧保存会
 会長 天野暢保


安城市文化財保護委員長
鈴木和雄

『空に100枚の凧』


 最近子供達が戸外で遊んでいるのをあまり見かけなくなってきた。正月になっても「たこたこ上がれ、天まで上がれ」と田んぼの中を駈け廻っている子供をみかけない。風の子と言われた元気な子供は何処へ行ってしまったのであろうか。

 それにつけて思い出すのは、昭和40年代に、「安城市 子供連絡協議会」の主催によって『子供凧あげ大会 』 が毎年1月6日に、運動公園に於いて開催されていたことだ。各地区に於ける子供会の活動が盛んにな     り始めた頃で、全市的に各子供会より参加があった。出場の凧はすべて子供の自作でなくてはならないことになっていて、市販の凧は出場できなかった。参加点数は百点以上に及び、大変盛況であった。出品された凧の審査は、1部と2部の二つに分けられ、1部に於いては作品の良否の点において形状・形態・彩色・絵付け等の技術面を評価して『アイデア賞』を選考した。その中に当時、子供の間に人気のあった“オバQ ”などを取り入れた作品もあった。

 次に2部に入り『 よく上がったで賞』の審査に移り、一斉に競技場にて凧あげが始められる。より高く、そしてより長く安定することによって優劣が決められる。これは当日の風の吹き具合によって大きく支配され、風のない日に当たると大変苦労した。風の神様に祈る気持ちとなる。

 市の大会も昭和45年頃より、洋式凧の連凧・ビニール製凧が増加し、従来の和凧による大会は消えていった。その後、桜井に於いては、矢作川堤に於いて凧 あげ大会がしばしば行われてきた。





       幹事
     交流委員長

交流委員会 委員長 坂田成夫

 春は希望の季節、誕生の季節です。誕生した桜井凧保存会も子供から大人まで夢を育めるいい会にしていきたいと考えています。また凧を通じて新しい交流、わくわくする交流をしていきます。今年は幸田と田原の凧の会のみなさんとの交流を計画しています。



広報委員会 委員長 都築昭吉

 桜井凧の魅力を多くの皆さんに感じて欲しいと思います。現在、桜井凧保存会の会報『風とあそぶ』とこのホームページの更新アップで、広報と宣伝としています。
 風に吹かれて、大空に気持ちよい凧が舞うのは、壮観です。気持ちよく吹かれて泳ぐ凧は、大い今の時代にさわやかさと癒しを感じさせてくれます。皆さんもぜひ参加ください。

幹事
広報委員長




幹事
凧作り委員長

凧つくり委員会 委員長 加藤善実

 桜井公民館の凧の定例教室を開催しています。昨年から始めた『安城凧あげ大会』は、毎年1月の恒例行事になりつつあります。『凧作り教室』は、竹から竹ひごつくり、凧糸の種類及び結び方、紙の種類や絵の描き方及び貼り方、凧のあげ方等みんなで昔の楽しい想い出を語り合いながらつくりましょう。



調査記録委員会 委員長 斉藤弘之

 桜井凧はいつから始まりどのように発展してきたのでしょうか。実は、桜井凧の
このような記録はほとんど残っておらずあまりよくわかっていません。調査記録委員会では、桜井凧の歴史や古い形式の凧、失われつつある習俗などを調査し、こうした桜井凧のルーツを明らかにしていきます。


幹事
調査記録委員長



桜井凧保存会
事務局長

事務局長 都築秀行

 「凧の糸 赤い糸」 ふるさとってなんだろう。最近桜井凧に関わらせていただく中で、地元の伝統・文化に触れることがふるさとを感じることにつながっていくと思いはじめてます。桜井凧の糸が、多くの皆様の夢を結ぶ赤い糸になればと思い、楽しい活動を創りあげていきたいと思います。会への参加をお待ちしています。
E-mail
hide1026@katch.ne.jp